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脳神経一般

Medical

頭痛の鑑別

片頭痛

ズキズキした痛みで女性に多く、雨や低気圧、月経前後、週末に多いのが特徴です。頭痛の前兆で目の前がチカチカ、ギラギラしたりすることもあります(閃輝暗点といいます)。トリプタン製剤(イミグラン、ゾーミック、レルパックス、マクサルト、アマージ)が効果があります。

緊張型頭痛

毎日ダラダラと痛みが続きます。精神的、肉体的ストレスに起因することが多く、几帳面な性格の方によくみられます。鎮痛剤とともに筋肉の凝りを和らげる薬、気持ちを安定させる薬を併用すると効果がでます。

群発頭痛

一定の期間(多くは1~2ヶ月)毎日数回、激しい頭痛が繰り返しおこります。繰り返しおこることが、群発地震と似ているので群発頭痛というわけです。通常明け方からおこり、片方の目の奥がえぐられるような強い痛みです。痛みのある側の目が充血したり、涙が出たり、鼻水が出たり、鼻が詰まったりすることもあります。この頭痛は片頭痛の薬が効果があります。

薬剤乱用頭痛

頭痛のために鎮痛剤を飲みすぎると、その鎮痛剤によって新たな頭痛が生じることがわかってきました。この頭痛の原因で多いのは、もともと片頭痛があり、片頭痛が起こりそうな時についつい早めに鎮痛剤を飲んでしまって、飲む回数が増えてしまう場合です。薬剤乱用頭痛になると大変です。頭痛地獄になり治療が困難です。思い当たる方は相談ください。

くも膜下出血

多くは脳の動脈にできた瘤(こぶ)の破裂が原因で、突然頭をバットや金鎚で殴られたような激しい痛みで発症するのが特徴です。くも膜下出血は脳の病気の中で最も恐ろしい病気のひとつです。通常何のまえぶれもなく起きるため、予防の方法はありませんが脳動脈瘤がMRI、MRAでみつかることがあります。ある家系に多発することがあるため、身内(血縁)にくも膜下出血になられた方があれば、検査をお勧めします。

椎骨動脈解離

首の後ろから後頭部にかけて左右一対の椎骨動脈という血管があります。この血管の壁が裂けると(解離といいます)裂けた方の後頭部や頚部に強い痛みが生じ、脳梗塞やくも膜出血を起こすことがあります。比較的若い人で、片頭痛のある方に多く認められます。頭痛もちの方でも、いつもの頭痛と違うと感じたらすぐに受診してください。

脳腫瘍

脳腫瘍の20~30%は頭痛で発症します。脳腫瘍は頭痛だけでなく、腫瘍のできる場所によって麻痺や言語障害、視力障害、視野障害、耳鳴り、難聴、痙攣など様々な症状を示します。

慢性硬膜下血種

転倒して頭を柱や壁にぶつけた後、2~3週間から2ヶ月ほどの間に、ジワジワと脳の表面に血が溜まって脳が圧迫され、いろいろな症状がでます。頭痛や麻痺、言語障害、認知症が比較的多く認められる症状です。意識がなくなるような強い打撲でなくても生じます。

副鼻腔炎

鼻の奥には空気がたまった場所が幾つもあります。この場所を副鼻腔といい、この空間は鼻の奥から、目と目の間、前額部(おでこ)までひろがっています。ここにバイ菌が入って炎症を起こすと(要するに蓄膿症)ほっぺや、目の周囲、眉毛の上に鈍い痛みが起きます。顔を下に向けるとズーンとした違和感があることもあります。MRI検査をすれば判ります。

脳卒中

脳卒中

脳卒中は脳出血、脳梗塞(脳血栓、脳塞栓)、くも膜下出血に分類されます。動脈硬化で脆くなった動脈が破綻して切れたら脳出血、詰まれば脳梗塞です。また脳梗塞は不整脈が原因でおこる場合もあります。これを脳塞栓といいます。そして脳血栓と脳塞栓を総称して脳梗塞といいます。

脳梗塞、脳出血は障害をうけた血管の領域の脳症状がでます。よく認められる症状は

  • 体の半分が動かない(麻痺している)、しびれがある。
  • ことばがうまくしゃべれない、呂律がまわらない。
  • ものがだぶってみえる。
  • 目の前がみにくい、視野が狭くなった。
  • ふらふらしてまっすぐ歩けない。
  • めまいがひどい。

脳出血や脳梗塞は予防が重要です。動脈硬化の原因である生活習慣病のリスクファクターを無くすべく努力しないといけません。

リスクファクターとして

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 高コレステロール血症
  • 高尿酸血症(痛風)
  • 飲酒、喫煙
  • 肥満
  • 不整脈
  • 運動不足
  • ストレス
  • 脱水

などがあります。

当クリニックではこれらの生活習慣病のチェック、治療もいたします。

認知症

認知症は多くはアルツハイマー型認知症ですが、脳梗塞や脳出血を繰り返して起こる脳血管性認知症、また幻覚を伴う認知症もあります。MRI検査と症状からどのタイプかを判断します。また慢性硬膜下血種(脳の表面に血が溜まる)や脳腫瘍でも認知症を示すことがあり、原因の鑑別が重要です。

パーキンソン病

体の動きが鈍い、動作が緩慢になり時間がかかる。無表情になった。じっとしていても手足がふるえる。歩き始めに最初の一歩がなかなか出ない、止まるときもすぐに止まれない、よく転ぶ、などが特徴です。お薬で軽快します。またお薬の副作用でこのような症状がでることもあります。

頭のけが

迅速に対応します。高齢者は慢性硬膜下血腫に要注意です。

てんかん

手足や体がけいれんをおこして意識を失うだけがてんかんではありません。最近高齢者の特殊な症状が注目されています。

  • 一点を見つめ、ボーっとしているときがある。
  • 問いかけに対し答えが返ってこない、まと外れな答えがかえってくることがある。
  • 口をもごもごしたり、手をもぞもぞしたりして意識がはっきりしないことがある。
  • 動作がとまっているときがある。
  • “何をしていたか覚えていない”というときがある。

認知症と間違えられやすい症状ですが、側頭葉てんかんといいます。診断にはMRIや脳波が有用です。